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Search Consoleのクエリ表が9割見えなかった日:資格試験当日24時間の実測

2026年10月23日 / フジケン

窓辺の机に開いたノートと湯のみ、観葉植物が置かれたイラスト
イメージ画像(AI生成のイラスト・ローカルSDXL)

2026年10月18日は宅建士試験の本試験日でした。運営している宅建のサイトに、解答速報や合格点を探す人が来るはずの日です。その24時間をSearch Consoleで見たところ、クリックは32件(実測)。ところが、クエリ(どんな言葉で検索されたか)の表で足し算できたクリックは3件だけでした。

先に結論を書きます。この日は、クリックの約91%、表示の約86%(実測)が、クエリ表に載っていませんでした。表に見える47行だけで「何を検索されたか」を判断すると、ほぼ確実に外れます。観測日は2026年10月18日(24時間ビュー・10月19日取得)です。この記事は、その数字の出し方と、見えなかった分をどう扱ったかの記録です。1日分の観測なので、一般論にはしていません。

1. 「匿名クエリ」とは何か

Search Consoleは、検索回数がごく少ないクエリなどをプライバシー保護のため個別には表示しません。表示しない分は、画面上部の合計値には入ったままです。そのため、合計と、クエリ表の行を足した値に差が出ます。この差が、いわゆる匿名クエリです。

手本として、検索で上位に出る解説を3本開いて読みました(2026年10月22日)。どれも「定義→影響→対処」の順で、冒頭に数字を置く点は共通でした。一方で、自分のサイトの1日分を実測して載せている記事は、筆者の自サイトを1件出していた1本だけで、ほかは他社調査の引用か、説明用の仮定の数字でした。この記事はそこを埋める目的で、自分の数字を出しています。

2. 他の調査はどれくらいと言っているか

見えない割合は、サイトごとに違います。公開されている数字を並べます。

表1:「見えない割合」を測った他の調査と、うちの1日(2026年10月22日に各記事を開いて確認)
出どころ対象見えなかった割合
Search Engine Roundtableが紹介したAhrefsの調査146,741サイト・約90億クリック46.08%
同記事の筆者の自サイト総クリック1,016,076(クエリが見えたのは547,382)約46.13%
毎日ラボ(宅建サイト配下・本試験当日の24時間)クリック32・表示656クリック約91%・表示約86%

大規模調査ではおよそ46%です。うちの1日が約91%と大きく外れて見えますが、条件が違います。対象が1日分であること、検索回数の少ない専門的なクエリが多い資格系のサイトであること、試験日は普段より「宅建 解答速報 2026」のような言い回しの揺れが多くなることが、重なっていた可能性があります。理由は今回のデータだけでは確かめられていません。

すりガラスのパネルに、一部だけ透けて見える円が並んだイラスト
イメージ画像(AI生成のイラスト)。見えているのは一部だけ、というイメージです

3. うちの本試験当日の数字

条件は次のとおりです。Search Consoleの「ウェブ」検索、ページは宅建サイト配下で絞り込み、期間は「24時間」ビュー(2026年10月17日21時〜18日の約20時59分)。取得は10月19日の0時台に行いました。

表2:2026年10月18日の本試験当日24時間(取得は10月19日0時台・Search Console「ウェブ」・宅建サイト配下)
指標全体の合計クエリ表で足し算できた分差(=表に出なかった分)
クリック32329(約91%)
表示65695561(約86%)

クエリ表は47行ありましたが、足してもクリック3・表示95にしかなりません。見えたクエリの例は「宅建試験 自己採点」「宅建 合格点 速報」「宅建 個数問題とは」などです。実測で、表示がいちばん多かった「宅建 個数問題とは」は28表示・クリック0でした。表だけを見ると、「個数問題の解説を求める人が多かった日」と読めてしまいます。実際のクリックは別のところにありました。

補足として、時間帯の動きも目で読みました(グラフからの目読みで、厳密な記録ではありません)。2026年10月18日の午前の実測は、クリックが1時間あたり0〜2件、12時台に最大5件でした。表示は、点線(暫定)の区間にあたる16時ごろに1時間あたり約75件でピークが出ています(10月19日時点の画面)。試験が終わる15時半〜16時ごろに「解答速報」「自己採点」の検索が集まった、という見立てと矛盾はしませんが、暫定値なので確定はしません。

この日のクリックの内訳を見て分かったのは、「検索される言葉」より先に「どのページが受け皿になったか」を押さえるほうが、次の手を決めやすいことです。たとえば、表示は多いのにCTRが2.1%(実測)にとどまる記事は、題名と説明文の見直し候補になります。解答速報のページは、平均順位が20位前後でもCTRが15.5%(実測)あり、探している人の意図とページの中身がかみ合っていたと読めます(2026年10月18日の24時間・n=1日の範囲での話です)。

4. クエリが見えなくても、ページは見える

クエリが匿名になっても、どのページに来たかはそのまま残ります。同じ24時間のページ別がこちらです。

表3:同じ24時間のページ別(上位から抜粋)
ページクリック表示CTR平均順位
解答速報のページ138415.5%20.9
模試ページ41233.3%7.8
当日の過ごし方の記事31422.1%9.1
法令制限の数字の記事33010%5.9
合格発表のページ1661.5%15.3

実測では、クリックが最も多かったのは解答速報のページで13件でした(クエリが見えたのはそのうち3件)。一方、表示が最も多かったのは当日の過ごし方の記事(142表示)で、CTRは2.1%と低めでした(10月18日時点)。この日の「何が求められたか」は、クエリではなくページ別のクリックで読むほうが外れにくいと考えています。クエリ表は、ページ別で見つけた動きの裏取りに使う、という順番です。

5. 自分のサイトで測る手順

やることは4つだけです。Search Consoleの画面で完結し、特別なツールは要りません。

  1. 「検索パフォーマンス」を開き、期間とフィルタ(検索タイプ・ページ)を決めます。今回は「ウェブ」、ページ条件は宅建サイトのURLを含むものでした。
  2. 画面上部の「合計クリック数」と「合計表示回数」を控えます。今回の実測はクリック32・表示656です。
  3. 下の「クエリ」タブで、表示される行のクリックと表示を足します。今回の実測は47行で、クリック3・表示95でした。
  4. 1の値から2の値を引き、元の合計で割ります。今回の実測の差は、クリック29÷32、表示561÷656です。

この計算は、数分で終わります。期間を28日に広げれば、1日分のぶれを抑えた値も出せます。今回は1日分しか取れていないので、28日版は次の宿題として残しています。見えない割合が分かると、クエリ表の使い道を「全体像」から「ページ別の動きの裏取り」へ切り替える判断がしやすくなります。

6. この数字の弱いところ

まとめ

次の1アクションとして、自分のサイトの直近28日で、合計クリックとクエリ表の合計クリックを並べてみてください。差がどれくらいあるかが分かれば、クエリ表をどこまで信じてよいかの目安になります。

ほかにも、自分で運営して測った記録を書いています。Qiita記事を19本書いた実測や、ASPの報酬を並べて見た話もどうぞ。

2026年10月23日公開

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