サブ4・サブ4.5・サブ5のペース表:5kmごとの通過タイムと時速
1. 先に結論:サブ4は1kmを5分41秒、5kmごとに28分25秒
サブ4は1kmあたり5分41秒、サブ4.5は6分23秒、サブ5は7分06秒で走ると、フルマラソンのゴールが目標を切ります。ここで言う「秒に切り捨てたペース」で、四捨五入した値と、サブ4.5とサブ5では1秒ずれます。
目標別のペースと5kmの通過タイム(※筆者の計算)
- サブ4
1km:5分41秒(時速10.6km)
5km通過:28:25、ゴール:3:59:48 - サブ4.5
1km:6分23秒(時速9.4km)
5km通過:31:55、ゴール:4:29:21 - サブ5
1km:7分06秒(時速8.5km)
5km通過:35:30、ゴール:4:59:35
2. 早見表:1kmのペース・時速・ゴールタイム
平均ペースを四捨五入すると、サブ4.5とサブ5は目標を数秒超えます。ゴールが4:00:00ちょうどになる平均ペースは、42.195kmで割ると1kmあたり341.27秒(5分41秒)です。サブ4.5は383.93秒、サブ5は426.59秒です。
| 目標 | 1kmのペース | 時速 | ゴール |
|---|---|---|---|
| サブ4 | 5:41 | 10.6km | 3:59:48 |
| サブ4.5 | 6:23 | 9.4km | 4:29:21 |
| サブ5 | 7:06 | 8.5km | 4:59:35 |
サブ4は5分41秒で3:59:48と、四捨五入と切り捨てが同じです。サブ4.5を6分24秒、サブ5を7分07秒と四捨五入すると、どうなるでしょうか。
| 目標 | ぴったりの平均 | 四捨五入 | そのゴール |
|---|---|---|---|
| サブ4 | 5分41.3秒 | 5:41 | 3:59:48 |
| サブ4.5 | 6分23.9秒 | 6:24 | 4:30:03(超える) |
| サブ5 | 7分06.6秒 | 7:07 | 5:00:17(超える) |
四捨五入したペースで走ると、ゴールは4:30:03と5:00:17になり、目標を数秒超えます。ぎりぎりを狙うときは、表1のペースを使ってください。
ほかの記事では、サブ4を「1km5分40秒」とするもの(RUNNETのサブ4特集)と、「5分41秒」とするもの(ランナーズonline)がありました。5分40秒で走ると3:59:26で、5分41秒より22秒の余裕ができます。どちらも、ぴったりの341.27秒に近い値です。
3. 5kmごとの通過タイム表
5kmごとの通過タイムは、5kmの通過タイム×回数で決まります。サブ4なら5km通過が28分25秒で、10kmが56分50秒、ハーフが1時間59分54秒です。
| 地点 | サブ4 | サブ4.5 | サブ5 |
|---|---|---|---|
| 5km | 28:25 | 31:55 | 35:30 |
| 10km | 56:50 | 1:03:50 | 1:11:00 |
| 15km | 1:25:15 | 1:35:45 | 1:46:30 |
| 20km | 1:53:40 | 2:07:40 | 2:22:00 |
| ハーフ | 1:59:54 | 2:14:40 | 2:29:48 |
| 25km | 2:22:05 | 2:39:35 | 2:57:30 |
| 30km | 2:50:30 | 3:11:30 | 3:33:00 |
| 35km | 3:18:55 | 3:43:25 | 4:08:30 |
| 40km | 3:47:20 | 4:15:20 | 4:44:00 |
| ゴール | 3:59:48 | 4:29:21 | 4:59:35 |
開いて確認した範囲では、ペース表は5K・10K・ハーフ・フルのゴールタイムを並べる形で、5kmごとの途中の通過タイムまで載せた表は見つかりませんでした(2026年10月25日時点。ランナーズonlineとRUNNETの特集、rundidaの早見表を確認)。レース中に確かめるのは途中の通過タイムなので、この表を使うほうが、ペースの確認に使いやすいと考えました。
4. 前半を速く入ったら、後半はいくつまで落ちてよいか
計算の上では、前半を5秒速く入ると、後半は同じだけ余裕が増えます。ゴール4:00:00を守るための、前半と後半の1kmペースを並べました。
| 前半の1kmペース | ハーフ通過 | 後半に許される1kmペース | 前半との差 |
|---|---|---|---|
| 5:30 | 1:56:02 | 5:53 | +23秒 |
| 5:35 | 1:57:48 | 5:48 | +13秒 |
| 5:41(イーブン) | 1:59:54 | 5:42 | 同じ |
| 5:48 | 2:02:22 | 5:35 | -13秒 |
| 5:55 | 2:04:50 | 5:28 | -27秒 |
前半を5分30秒(イーブンより11秒速い)で入ると、ハーフは1:56:02で通過します。後半は5分53秒まで落ちても、計算上は4:00:00です。前半を5分48秒(イーブンより7秒遅い)で入ると、後半は5分35秒で走れば間に合います。
僕の計算ページの「後半に上げる」配分は、前半を平均の102%、後半を98%にしています。サブ4で平均5分41秒なら、前半は約5分48秒、後半は約5分34秒です(表4の4行目に近い値です)。この2%という値は目安で、効果が保証されたものではありません。
5. 計算より、現実の失速のほうが重い
計算上の余裕と、実際に後半で出せるペースは別です。表4の「後半に許される1kmペース」は、体力が落ちない前提の算数です。
実際のデータでは、後半の失速はよく起きています。ユニバーシティ・カレッジ・ダブリンのスマイス氏が、400万件を超えるマラソンの記録を分析しました(PLOS ONE・2021年5月19日)。男性の28%、女性の17%が、後半に大きくペースを落としていました(論文の定義による「壁」)。
RUNNETのサブ4特集で、田中幸二コーチは「サブ4達成のカギはイーブンペース」と書いています。読者のQ&Aをまとめた別のRUNNETの記事(サブ4.5を狙う人の相談・2018年)でも、イーブンで行く、後半に上げる、前半を抑えるなど、答えが分かれていました。どの配分が良いかに、決まった答えはなさそうです。
それでも、前半を速く入って後半で取り戻す形は、計算の上では成り立っても、取り戻せない可能性があります。僕は、イーブンか、前半を少し遅く入る配分から考えています。これは僕の考えで、調査が示した結論ではありません。
6. レース前に決めておくこと
表を印刷する前に、目標のペースを「切り捨てた秒」で決めます。四捨五入で目標を超える落とし穴が、サブ4.5とサブ5にあるからです。
- 目標のゴールタイムを決める——サブ4なら3:59:48が表1の値
- 表3の列を、5kmごとの通過タイムとして書き出す——手首かメモに貼る
- 最初の5kmは、表より少しだけ遅く入る(イーブンと前半を遅く入る配分から、僕は選びます)
- 5kmごとに、表との差を見る——差が大きく開いたら、次の5kmで調整する
- 後半の失速に備え、ゴール目標に数秒の余裕を持たせる——サブ4なら5分40秒で3:59:26
通過タイム表を自分の目標で作りたいときは、自作の計算ページ「ランペース早見」でできます(距離と目標タイムを入れると、1kmのペース・時速・5kmごとの通過タイムが出ます。結果をLINEに貼れます。登録は不要です)。計算ページは四捨五入で表示するので、ぎりぎりを狙うときは数秒速く走るよう、ページにも注意書きがあります。
まとめ
サブ4は5分41秒、サブ4.5は6分23秒、サブ5は7分06秒で、ゴールが目標を切ります。四捨五入すると、サブ4.5とサブ5は目標を数秒超えます。
- ペース——目標ごとの「切り捨てた秒」を使う(表1)
- 通過タイム——5kmごとに表3と見比べる
- 前半を速く入る——計算上は後半に余裕が増えるが、後半の失速は計算より重い(表4)
次の1アクションは、自分の目標を表1の行から選び、表3の列を5kmごとのチェック表にして書き出してみることです。
出典
- ランナーズonline「【目指せ!サブフォー 02】まず走力チェック!こんな人はもうサブフォー間近」2023年3月6日(https://runnet.jp/smp/topics/report/230306.html /2026年10月25日に確認):サブ4は1kmあたり5分41秒、5kmを28分で走るペースはサブ4のペースより速い
- RUNNET「サブ4のための『ペース感覚づくり』|FULL MARATHON 絶対にサブ4宣言!」田中幸二コーチ監修(https://runnet.jp/project/winzone202107/sub4_03.html /2026年10月25日に確認):サブ4の平均ペースは1km5分40秒、サブ4達成のカギはイーブンペース、5kmごとの通過タイムの記載はなし
- RUNNET「【悩み解決!】サブ4.5を狙うフルマラソンのペース配分について」2018年2月22日(https://runnet.jp/topics/qa/180221.html /2026年10月25日に確認):ペース配分の考え方が分かれた読者Q&A
- rundida「マラソンペース表&ペース計算機 — サブ3〜サブ5早見表」(https://rundida.com/ja/tools/pace-calculator/ /2026年10月25日に確認):サブ4は約5分41秒、サブ5は約7分06秒。5kmごとの通過タイムの列はなし
- Barry Smyth「How recreational marathon runners hit the wall: A large-scale data analysis of late-race pacing collapse in the marathon」PLOS ONE 16(5): e0251513, 2021年5月19日(https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0251513 /2026年10月25日に確認):400万件超の記録、男性28%・女性17%
- 本文のペース・時速・通過タイムはすべて筆者の計算(距離は42.195km、平坦なコースを一定のペースで走ったとき)。実際のコースの起伏・給水・スタートの混雑は含みません
2026年10月31日公開
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