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サブ4・サブ4.5・サブ5のペース表:5kmごとの通過タイムと時速

2026年10月31日 / フジケン

フルマラソンの目標別の1kmのペース。サブ4は5分41秒で時速10.6km、サブ4.5は6分23秒で時速9.4km、サブ5は7分06秒で時速8.5kmのカード3枚
図1:目標別の1kmのペースと時速(※筆者の計算)

1. 先に結論:サブ4は1kmを5分41秒、5kmごとに28分25秒

サブ4は1kmあたり5分41秒、サブ4.5は6分23秒、サブ5は7分06秒で走ると、フルマラソンのゴールが目標を切ります。ここで言う「秒に切り捨てたペース」で、四捨五入した値と、サブ4.5とサブ5では1秒ずれます。

目標別のペースと5kmの通過タイム(※筆者の計算)

2. 早見表:1kmのペース・時速・ゴールタイム

平均ペースを四捨五入すると、サブ4.5とサブ5は目標を数秒超えます。ゴールが4:00:00ちょうどになる平均ペースは、42.195kmで割ると1kmあたり341.27秒(5分41秒)です。サブ4.5は383.93秒、サブ5は426.59秒です。

表1:フルマラソンの目標別ペース(距離42.195km・平坦で一定のペース。※筆者の計算)
目標1kmのペース時速ゴール
サブ45:4110.6km3:59:48
サブ4.56:239.4km4:29:21
サブ57:068.5km4:59:35

サブ4は5分41秒で3:59:48と、四捨五入と切り捨てが同じです。サブ4.5を6分24秒、サブ5を7分07秒と四捨五入すると、どうなるでしょうか。

表2:四捨五入すると、目標を超える(※筆者の計算)
目標ぴったりの平均四捨五入そのゴール
サブ45分41.3秒5:413:59:48
サブ4.56分23.9秒6:244:30:03(超える)
サブ57分06.6秒7:075:00:17(超える)

四捨五入したペースで走ると、ゴールは4:30:03と5:00:17になり、目標を数秒超えます。ぎりぎりを狙うときは、表1のペースを使ってください。

ほかの記事では、サブ4を「1km5分40秒」とするもの(RUNNETのサブ4特集)と、「5分41秒」とするもの(ランナーズonline)がありました。5分40秒で走ると3:59:26で、5分41秒より22秒の余裕ができます。どちらも、ぴったりの341.27秒に近い値です。

3. 5kmごとの通過タイム表

5kmごとの通過タイムは、5kmの通過タイム×回数で決まります。サブ4なら5km通過が28分25秒で、10kmが56分50秒、ハーフが1時間59分54秒です。

表3:5kmごとの通過タイム(ハーフは21.0975km、ゴールは42.195km。切り捨てたペースで一定に走ったとき。※筆者の計算)
地点サブ4サブ4.5サブ5
5km28:2531:5535:30
10km56:501:03:501:11:00
15km1:25:151:35:451:46:30
20km1:53:402:07:402:22:00
ハーフ1:59:542:14:402:29:48
25km2:22:052:39:352:57:30
30km2:50:303:11:303:33:00
35km3:18:553:43:254:08:30
40km3:47:204:15:204:44:00
ゴール3:59:484:29:214:59:35

開いて確認した範囲では、ペース表は5K・10K・ハーフ・フルのゴールタイムを並べる形で、5kmごとの途中の通過タイムまで載せた表は見つかりませんでした(2026年10月25日時点。ランナーズonlineとRUNNETの特集、rundidaの早見表を確認)。レース中に確かめるのは途中の通過タイムなので、この表を使うほうが、ペースの確認に使いやすいと考えました。

4. 前半を速く入ったら、後半はいくつまで落ちてよいか

計算の上では、前半を5秒速く入ると、後半は同じだけ余裕が増えます。ゴール4:00:00を守るための、前半と後半の1kmペースを並べました。

サブ4を切るための前半と後半の1kmペース。前半5分30秒なら後半は5分53秒まで、5分35秒なら5分48秒まで、5分41秒ならほぼ同じ5分42秒、5分48秒なら後半は5分35秒、5分55秒なら5分28秒を示す点と線の図
図2:前半のペースと、4:00:00で走り切るために後半に許されるペース(※筆者の計算)
表4:サブ4(4:00:00)を切るための、前半と後半のペース(※筆者の計算)
前半の1kmペースハーフ通過後半に許される1kmペース前半との差
5:301:56:025:53+23秒
5:351:57:485:48+13秒
5:41(イーブン)1:59:545:42同じ
5:482:02:225:35-13秒
5:552:04:505:28-27秒

前半を5分30秒(イーブンより11秒速い)で入ると、ハーフは1:56:02で通過します。後半は5分53秒まで落ちても、計算上は4:00:00です。前半を5分48秒(イーブンより7秒遅い)で入ると、後半は5分35秒で走れば間に合います。

僕の計算ページの「後半に上げる」配分は、前半を平均の102%、後半を98%にしています。サブ4で平均5分41秒なら、前半は約5分48秒、後半は約5分34秒です(表4の4行目に近い値です)。この2%という値は目安で、効果が保証されたものではありません。

5. 計算より、現実の失速のほうが重い

計算上の余裕と、実際に後半で出せるペースは別です。表4の「後半に許される1kmペース」は、体力が落ちない前提の算数です。

実際のデータでは、後半の失速はよく起きています。ユニバーシティ・カレッジ・ダブリンのスマイス氏が、400万件を超えるマラソンの記録を分析しました(PLOS ONE・2021年5月19日)。男性の28%、女性の17%が、後半に大きくペースを落としていました(論文の定義による「壁」)。

RUNNETのサブ4特集で、田中幸二コーチは「サブ4達成のカギはイーブンペース」と書いています。読者のQ&Aをまとめた別のRUNNETの記事(サブ4.5を狙う人の相談・2018年)でも、イーブンで行く、後半に上げる、前半を抑えるなど、答えが分かれていました。どの配分が良いかに、決まった答えはなさそうです。

それでも、前半を速く入って後半で取り戻す形は、計算の上では成り立っても、取り戻せない可能性があります。僕は、イーブンか、前半を少し遅く入る配分から考えています。これは僕の考えで、調査が示した結論ではありません。

6. レース前に決めておくこと

表を印刷する前に、目標のペースを「切り捨てた秒」で決めます。四捨五入で目標を超える落とし穴が、サブ4.5とサブ5にあるからです。

  1. 目標のゴールタイムを決める——サブ4なら3:59:48が表1の値
  2. 表3の列を、5kmごとの通過タイムとして書き出す——手首かメモに貼る
  3. 最初の5kmは、表より少しだけ遅く入る(イーブンと前半を遅く入る配分から、僕は選びます)
  4. 5kmごとに、表との差を見る——差が大きく開いたら、次の5kmで調整する
  5. 後半の失速に備え、ゴール目標に数秒の余裕を持たせる——サブ4なら5分40秒で3:59:26

通過タイム表を自分の目標で作りたいときは、自作の計算ページ「ランペース早見」でできます(距離と目標タイムを入れると、1kmのペース・時速・5kmごとの通過タイムが出ます。結果をLINEに貼れます。登録は不要です)。計算ページは四捨五入で表示するので、ぎりぎりを狙うときは数秒速く走るよう、ページにも注意書きがあります。

まとめ

サブ4は5分41秒、サブ4.5は6分23秒、サブ5は7分06秒で、ゴールが目標を切ります。四捨五入すると、サブ4.5とサブ5は目標を数秒超えます。

次の1アクションは、自分の目標を表1の行から選び、表3の列を5kmごとのチェック表にして書き出してみることです。

出典

2026年10月31日公開

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