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個人で9サイトを運営して、検索クリックの84%は1サイトだった(28日間の実測)

2026年11月2日 / フジケン

木の棚に、大きさの違う観葉植物の鉢が横一列に並んでいるイラスト
イメージ画像(AI生成のイラスト)

僕は個人で、方言クイズ、資格の練習問題、麻雀の練習ツール、食事記録など、小さなWebサイトを9つ運営しています。どれも立ち上げて間もない、小さなサイトです。サイトが増えてくると、「どこに人が来ていて、どこに来ていないのか」が感覚では分からなくなります。そこで2026年9月5日に、9サイトの検索流入を1枚の表に並べてみました。

先に結論です。2026年8月の28日間(Search Consoleで9月3日に取得)、9サイト合計の検索クリックは130回でした。そのうち109回(83.8%)が方言クイズのサイト1つ、17回(13.1%)が資格の練習サイトで、残りの7サイトは合わせて4回でした。「どこかに埋もれた流入があるのでは」と思って調べましたが、そういう面は見つかりませんでした。

1. 運営報告の記事を開いて、足りなかったもの

書く前に、ブログの運営報告や、Search Consoleの数字の読み方を解説した記事を開きました(2026年10月30日)。参考になったのは、技術系ブログの年間売上を広告の種類ごとに分けて公開した記事です。合計だけでなく内訳を並べてあるので、何が効いていて何が効いていないのかが一目で分かります。この「内訳を全部出す」という見せ方は、そのまま使わせてもらいました。

海外のSEO会社の解説も役に立ちました。Search Consoleには、サイト全体で数える方法と、ページごとに数える方法の2つがあり、ページごとの数字を足してもサイト全体の数字とは一致しない、という説明です。この点は3章で、自分の数字に当てはめて書きます。

一方で、開いた記事はどれも「1つのサイト」の報告か、一般的な解説でした。複数のサイトを横に並べて、流入がどう偏っているかを実数で出したものは見つけられませんでした。そこを、自分のサイトの数字で埋めます。

2. 9サイトを1枚に並べた結果

数字はすべて、Search Consoleの画面で読み取った実測値です。サイトの名前は、内容が分かる呼び方にしています。

9サイトの検索クリック数(28日間) Search Consoleの実測による横棒グラフ。方言クイズ109回、資格の練習17回、麻雀の練習3回、別ドメインの3サイト合計1回、ポータル0回、チップ計算0回、食事記録0回。合計130回。 方言クイズ 109 資格の練習 17 麻雀の練習 3 別ドメイン3サイト 1 ポータル 0 チップ計算 0 食事記録 0 合計130回。期間は2026年8月の28日間(別ドメインのみ27日間)。9月3日取得の実測
図1:9サイトの検索クリック数(自作の図。数字はSearch Consoleで読み取った実測値)
表1:9サイトの検索流入(Search Console・2026年8月・9月3日取得)
サイトクリック表示回数クリックの割合
方言クイズ(表示があった40ページ)1093,11083.8%(9/3取得・実測)
資格の練習(27ページ)1753613.1%(9/3取得・実測)
麻雀の練習(8ページ)3452.3%(9/3取得・実測)
別ドメインのゲーム系3サイト(合計)150.8%(9/3取得・実測)
ポータル(5ページ)0150%(実測)
チップ計算(1ページ)030%(実測)
食事記録000%(実測)
合計1303,714100%

表示回数で見ても、方言クイズが3,714回中3,110回(83.7%)で、クリックとほぼ同じ偏り方でした。9サイトのうち3サイトは、28日間で検索結果に1回も表示されていません。

なぜ方言クイズだけが伸びたのかは、はっきりとは分かっていません。表示があったページ数が40とほかより多いこと、検索から来た人の着地先が翻訳やクイズのツールのページに集まっていたことは、関係していそうです。ただ、比べる条件(公開日・ページ数・テーマ)を揃えて確かめてはいないので、原因として断定はしません。

3. 数え方の注意(足し算が合わない理由)

この表を作るときに、3つの点に気をつけました。同じことをする人は、ここを先に決めておくと数字がぶれません。

4. 84%の1サイトも、日別ではかなり揺れていた

流入がほぼ1サイトだけ、というのは、そのサイトの調子が全体の調子になるということです。方言クイズの日別の表示回数(同じく9月3日に取得)を見ると、その危うさがよく分かります。

表2:方言クイズの日別の表示回数(Search Console・2026年8月)
日付表示回数メモ
8月2日〜11日1日0〜24回公開直後
8月19日336回(クリック20)この月のピーク
8月30日51回ピークから85%減
8月31日75回少し戻った

8月19日の1日だけで20クリックあり、これは資格の練習サイトの28日分(17回)より多い数です。そのピークから11日後には、表示回数が85%減っていました。減り始めたのは8月20日からで、その少し前にサーバーが一時的にエラーを返していた時期がありましたが、時系列を並べると原因とは言い切れず、理由は特定できていません(そのときの記録は503を出したあとの実測に書きました)。

9サイトあるのに、実際の流入はほぼ1本の柱に乗っている。サイトの数で分散しているつもりでも、流入の上では分散できていませんでした。

手に持った器から、机の上に並んだガラス瓶のひとつに水を注いでいるイラスト。ほかの瓶はほとんど空
イメージ画像(AI生成のイラスト)。器は9つあっても、水が入っていたのはほぼ1つでした

5. 「計測漏れでは?」を全数で確かめた

流入が少ないサイトを見ると、まず「計測のタグが入っていないだけでは」と疑いたくなります。そこで2026年9月5日に、9サイトの公開中のページを全部取得して、アクセス解析のタグが入っているかを自作のスクリプトで数えました。

この28日間、9サイト全体の広告・アフィリエイトの収益は0円でした(9月4〜5日に、アクセス解析のクリック記録と売上の通知メールで確認)。「流入はあるのに使えていないサイト」を探すつもりで始めましたが、実際に分かったのは、9サイトのほとんどで流入そのものが無いということでした。

6. 複数サイトを運営する人に伝えたいこと

この表を作ってみて、次の3つは早くやればよかったと思いました。

  1. 月に1回、全サイトを1枚の表に並べる。サイトごとに管理画面を見ていると、どれも「少しずつ来ている」ように見えます。横に並べて初めて、84%が1か所に集まっていることが分かりました。作業は、Search Consoleのページ一覧を書き出してサイトごとに足すだけです。
  2. 疑う順番は「計測」→「着地先」→「流入」。まずタグが全ページにあるかを全数で確かめる。次に、人が来ているページとリンクを置いたページが同じかを見る。そのうえで流入が無いなら、残るのは流入を作ることだけです。順番を決めておくと、手を入れなくていい所に時間を使わずに済みます。
  3. 1本の柱の日別を見ておく。流入の大半を持つサイトがあるなら、そこだけは日別で見ておきます。28日の合計では、11日で85%減ったことは見えません。

サイトを増やすこと自体は、新しいテーマを試す打席として悪くないと思っています。ただ、数を増やすことと、流入を分散させることは別の話でした。

まとめ

次の1アクションとして、自分の運営しているサイトを全部、クリック数だけの表に並べてみてください。1か所に何%集まっているかが分かるだけで、次にどこへ手を入れるかが決めやすくなります。

ほかにも、自分で運営して測った記録を書いています。Search Consoleのクエリ表が見えなかった日や、Qiita記事を19本書いた実測もどうぞ。

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