個人で9サイトを運営して、検索クリックの84%は1サイトだった(28日間の実測)
僕は個人で、方言クイズ、資格の練習問題、麻雀の練習ツール、食事記録など、小さなWebサイトを9つ運営しています。どれも立ち上げて間もない、小さなサイトです。サイトが増えてくると、「どこに人が来ていて、どこに来ていないのか」が感覚では分からなくなります。そこで2026年9月5日に、9サイトの検索流入を1枚の表に並べてみました。
先に結論です。2026年8月の28日間(Search Consoleで9月3日に取得)、9サイト合計の検索クリックは130回でした。そのうち109回(83.8%)が方言クイズのサイト1つ、17回(13.1%)が資格の練習サイトで、残りの7サイトは合わせて4回でした。「どこかに埋もれた流入があるのでは」と思って調べましたが、そういう面は見つかりませんでした。
1. 運営報告の記事を開いて、足りなかったもの
書く前に、ブログの運営報告や、Search Consoleの数字の読み方を解説した記事を開きました(2026年10月30日)。参考になったのは、技術系ブログの年間売上を広告の種類ごとに分けて公開した記事です。合計だけでなく内訳を並べてあるので、何が効いていて何が効いていないのかが一目で分かります。この「内訳を全部出す」という見せ方は、そのまま使わせてもらいました。
海外のSEO会社の解説も役に立ちました。Search Consoleには、サイト全体で数える方法と、ページごとに数える方法の2つがあり、ページごとの数字を足してもサイト全体の数字とは一致しない、という説明です。この点は3章で、自分の数字に当てはめて書きます。
一方で、開いた記事はどれも「1つのサイト」の報告か、一般的な解説でした。複数のサイトを横に並べて、流入がどう偏っているかを実数で出したものは見つけられませんでした。そこを、自分のサイトの数字で埋めます。
2. 9サイトを1枚に並べた結果
数字はすべて、Search Consoleの画面で読み取った実測値です。サイトの名前は、内容が分かる呼び方にしています。
| サイト | クリック | 表示回数 | クリックの割合 |
|---|---|---|---|
| 方言クイズ(表示があった40ページ) | 109 | 3,110 | 83.8%(9/3取得・実測) |
| 資格の練習(27ページ) | 17 | 536 | 13.1%(9/3取得・実測) |
| 麻雀の練習(8ページ) | 3 | 45 | 2.3%(9/3取得・実測) |
| 別ドメインのゲーム系3サイト(合計) | 1 | 5 | 0.8%(9/3取得・実測) |
| ポータル(5ページ) | 0 | 15 | 0%(実測) |
| チップ計算(1ページ) | 0 | 3 | 0%(実測) |
| 食事記録 | 0 | 0 | 0%(実測) |
| 合計 | 130 | 3,714 | 100% |
表示回数で見ても、方言クイズが3,714回中3,110回(83.7%)で、クリックとほぼ同じ偏り方でした。9サイトのうち3サイトは、28日間で検索結果に1回も表示されていません。
なぜ方言クイズだけが伸びたのかは、はっきりとは分かっていません。表示があったページ数が40とほかより多いこと、検索から来た人の着地先が翻訳やクイズのツールのページに集まっていたことは、関係していそうです。ただ、比べる条件(公開日・ページ数・テーマ)を揃えて確かめてはいないので、原因として断定はしません。
3. 数え方の注意(足し算が合わない理由)
この表を作るときに、3つの点に気をつけました。同じことをする人は、ここを先に決めておくと数字がぶれません。
- ページ別の数字を、サイトごとに足している。1つのドメインの下に複数のサブドメインがあるので、Search Consoleの「ページ」の一覧を全部書き出して、サブドメインごとに分けて合計しました。1章で触れたとおり、ページ別の数字の合計は、サイト全体で数えた合計と一致しないことがあります。1回の検索で同じサイトの2ページが出れば、ページ別では2回、サイト全体では1回と数えるためです。なので表1の合計は「ページ別に数えた合計」として読んでください。
- 期間が1日ずれている。6サイト分(同じドメインの下にあるもの)は8月4日〜31日の28日間、別ドメインの3サイトは8月5日〜31日の27日間です。どちらも28日間で揃えたつもりでしたが、取得後に見直してずれに気づきました。別ドメイン側は28日間で1クリックの規模なので、この1日で順位は変わりません。
- 取得日と、表にまとめた日が違う。数字の取得は9月3日、1枚にまとめたのは9月5日です。Search Consoleは数日遅れて反映されるので、9月5日に取り直しても増えるのは最大2日分です。まとめるのに使った28日間の判断は変わらないと考えて、取り直していません。
4. 84%の1サイトも、日別ではかなり揺れていた
流入がほぼ1サイトだけ、というのは、そのサイトの調子が全体の調子になるということです。方言クイズの日別の表示回数(同じく9月3日に取得)を見ると、その危うさがよく分かります。
| 日付 | 表示回数 | メモ |
|---|---|---|
| 8月2日〜11日 | 1日0〜24回 | 公開直後 |
| 8月19日 | 336回(クリック20) | この月のピーク |
| 8月30日 | 51回 | ピークから85%減 |
| 8月31日 | 75回 | 少し戻った |
8月19日の1日だけで20クリックあり、これは資格の練習サイトの28日分(17回)より多い数です。そのピークから11日後には、表示回数が85%減っていました。減り始めたのは8月20日からで、その少し前にサーバーが一時的にエラーを返していた時期がありましたが、時系列を並べると原因とは言い切れず、理由は特定できていません(そのときの記録は503を出したあとの実測に書きました)。
9サイトあるのに、実際の流入はほぼ1本の柱に乗っている。サイトの数で分散しているつもりでも、流入の上では分散できていませんでした。
5. 「計測漏れでは?」を全数で確かめた
流入が少ないサイトを見ると、まず「計測のタグが入っていないだけでは」と疑いたくなります。そこで2026年9月5日に、9サイトの公開中のページを全部取得して、アクセス解析のタグが入っているかを自作のスクリプトで数えました。
- 計測タグ:224ページ中224ページに入っていた(不合格0)。計測が無いせいで見えていない流入は、ありませんでした。
- 商品やアフィリエイトのリンク:9サイト中6サイトに置いてあった。置いていないのはポータル・チップ計算・別ドメインのルール解説の3サイトで、どれも28日間の検索クリックが0回でした。流入が無いので、置いていなくても取りこぼしは出ていません。
- いちばん流入がある方言クイズは、リンクのある記事ページに人が来ていなかった。検索から来た人の着地先はほぼ翻訳やクイズのツールのページで、書籍のリンクは記事ページ4本に置いていましたが、記事ページ全体の閲覧が、8月14日に確認した28日間で合計7回でした。
この28日間、9サイト全体の広告・アフィリエイトの収益は0円でした(9月4〜5日に、アクセス解析のクリック記録と売上の通知メールで確認)。「流入はあるのに使えていないサイト」を探すつもりで始めましたが、実際に分かったのは、9サイトのほとんどで流入そのものが無いということでした。
6. 複数サイトを運営する人に伝えたいこと
この表を作ってみて、次の3つは早くやればよかったと思いました。
- 月に1回、全サイトを1枚の表に並べる。サイトごとに管理画面を見ていると、どれも「少しずつ来ている」ように見えます。横に並べて初めて、84%が1か所に集まっていることが分かりました。作業は、Search Consoleのページ一覧を書き出してサイトごとに足すだけです。
- 疑う順番は「計測」→「着地先」→「流入」。まずタグが全ページにあるかを全数で確かめる。次に、人が来ているページとリンクを置いたページが同じかを見る。そのうえで流入が無いなら、残るのは流入を作ることだけです。順番を決めておくと、手を入れなくていい所に時間を使わずに済みます。
- 1本の柱の日別を見ておく。流入の大半を持つサイトがあるなら、そこだけは日別で見ておきます。28日の合計では、11日で85%減ったことは見えません。
サイトを増やすこと自体は、新しいテーマを試す打席として悪くないと思っています。ただ、数を増やすことと、流入を分散させることは別の話でした。
まとめ
- 2026年8月の28日間、9サイト合計の検索クリックは130回。うち109回(83.8%)が1サイトで、残り7サイトは合わせて4回でした
- ページ別の数字を足した合計なので、サイト全体の合計とは一致しないことがあります。期間も一部1日ずれています
- 計測タグは224ページ中224ページに入っていて、計測漏れではありませんでした。流入の少なさは、流入そのものが無いことが原因でした
次の1アクションとして、自分の運営しているサイトを全部、クリック数だけの表に並べてみてください。1か所に何%集まっているかが分かるだけで、次にどこへ手を入れるかが決めやすくなります。
ほかにも、自分で運営して測った記録を書いています。Search Consoleのクエリ表が見えなかった日や、Qiita記事を19本書いた実測もどうぞ。